エリザベス・キューブラー・ロス先生の『死ぬ瞬間』


エリザベス・キューブラー・ロス(Kubler-Ross, Elisabeth)が亡くなった。


私は彼女の著書の中では、『死ぬ瞬間―死にゆく人々との対話』(原題は"On Death and Dying"。ISBN:4643920521)と『死ぬ瞬間の対話』(ISBN:4643920548)を読んだだけですが、それでもたいへん多くの収穫がありました。最初に読んだのはもう20年近く前になりますが、いまだに深く教えられ、読むたびに何か力を得ます。

といっても何かアヤシイ人ではなく、彼女をニューエイジの潮流の中に位置づけることには賛成できません。少なくとも私が読んだ範囲では宗教やいわゆる「精神世界」などに対して、かなり禁欲的な姿勢を保っています。著者は多くの人のターミナル・ケア(死期の迫っている人の看護)の専門家で、看護学では普通に学ぶような古典となっているようです。

今正確に引用できませんが、大意で…いえ、きちんと読み返してからまたご紹介しますね。

『死ぬ瞬間―死にゆく人々との対話』、『死ぬ瞬間の対話』、どちらも死を考える際には必読の書です。そして私たちは例外なく全員が死ぬのですから、死は私たち皆にとって身近なテーマです。


エリザベス・キューブラー・ロス先生、ありがとうございました。