『三コ』が限定復刊されていた!
bk1を見ていたら、本の通販ストア - 本、雑誌の通販ならhontoというページがあった。何気なく見ていくと、『三コ』が!
私はネットでsummercontrail(略して左近)と名乗っているが、左近というハンドルからよく連想して思い出し『山コ』で検索しては、(無いなあ)と残念に思っていた。『三コ』だったか。
あらすじは第540夜 【三コ】 絵本千夜一夜/ウェブリブログにある。
上記のページに紹介されている『八郎』も、紹介文を読んでみると昔読んだ絵本だった。とても懐かしい。
八郎は復刊されていないようだ(古書として出品者からは買える)。
どうもこの斎藤 隆介 (著), 滝平 二郎 (イラスト) のコンビには弱い。探すとぼろぼろ懐かしい作品が見つかる。『モチモチの木』は、書名は最近でも比較的よく名前を聞くが、ストーリーは思い出せない。
『半日村』はたしか読んでいないのだが、この作品にはちょっとしたゆかりのようなものがある。もうあまりいい語感ではなくなってしまった公共事業という言葉の、「公共」という語の意味を改めて感じさせられる。
『花さき山』は持ってはいなかったな。どこかで読んだ記憶はある。花というメタファーはなかなか言い得て妙というか、秘められた美というものを鮮やかに感じさせる。
こうした作品群にまったく初めて接する人は、ある意味でとても幸せだと思う。
『三コ』の福音館書店のページによると、★この絵本は限定復刊のため品切れになる場合があります。なるべくお早めにご注文ください。
とのこと。何かの収集癖みたいなものは私にはないのだけれど、こうした絵本は手元に置いておきたくなってしまう。置いておきたくなってしまう気持ちには、その本を初めて読んだころの自分への励ましと追悼のような思いが、多分に混じっている。その泣きたいような思いをかなぐり捨てて前へと向かうべきとも思えるのだけれど、でも、なにか、そうでもないな。