ジェネリック医薬品(後発医薬品)の競争相手

 ジェネリック医薬品についてちょっと書いておこうと思う。
の意味 - goo国語辞書

新薬の特許期間終了後に製造・販売される,化学的には同じ成分の医薬品


 〈後発医薬品の製造・販売が可能になった時点で、まだ特許が切れていない医薬品〉を、「新薬」と呼ぶとする。「新薬」は、後発医薬品とは主成分が異なる。だから、「新薬」は後発医薬品の主な競争相手ではない。

 後発医薬品が市場を巡って争うのは、先発品、つまり既に特許が切れた(化学的に同じ成分の)医薬品だ。でなければ、治療上の同等性あるいは代替性が認められないので、そもそも院外処方の際に「後発医薬品への変更可」とする前提を欠くことになる。


 かみ砕いていうと、先発医薬品と「同じ成分なのに安い」のが後発医薬品。「新薬」は別の成分の薬。


 あるポッドキャストを聴いていると、この点について誤解があったようで、「日本人は新しもの好きだからすぐ新薬に飛びついてしまって、なかなかジェネリック医薬品が利用されない」というような解説がなされていた。そうではなく、いつまでも先発医薬品ばかり処方され、後発医薬品がなかなか利用されないのが原因ではないかと思う。後発医薬品 - Wikipediaにある程度詳細に書いてあるのだけど、意外と基本的なことなので誤解されている人も多いのかもしれない。