『「超」整理法・時間編』

 http://ore.to/~gekka/2007/07/20070705_000000.phpに影響されて本棚から出して読み返しました。昨日だったかな。

 さらっと読めました。

 教授とタイピストの話とか、もう自分の中では出典さえ曖昧になっていたほど。ということはそれだけ自分の身になっているんだろうなあと。あと、以前読んだときにはたぶん思わなかったこととしては、かなり笑いを取りにくるなあ野口さんは。ただセンスというか文体が押しつけがましくないというか、テンションが高くないので嫌には全然ならなかった。

 この本の中でファックスの利点として書いてあることはだいたい今日では電子メールがその役割を果たしてくれるだろうと思う。あと、会議という風習のだめさについては、私は野口さんのように考える方だけど、実際には無駄な会議に耐えるということが(少なくとも日本の文化的風土の中では)一定の人格の担保と親近感醸成の手段としてかなりの役目を果たしてしまっているので、あまり若い人は読まない方がいいかもしれない(野口さんのような考えを真に受けてそのまま周囲に主張すると、組織のなかで孤立してしまうので)。ただ、そういう古い社会の習慣を変えていこうじゃないかという叫びには強く共感します。

 書き方というか論の進め方も、今風の癒し系とかでもないし、なんというかロジカルで一文一文が短くかつユーモアのあるこういう文体は好きなので、休日のちょっと空いた時間に読み返すのはいい経験でした。