千字文


 今朝やっと読み終わった。読み始めてから中断している時期が長かった。


千字文 (岩波文庫)

千字文 (岩波文庫)


 本文よりも注や解説の部分がやたら多い。とくに李注による故事の紹介。

 もともとの成立過程からしても字の練習として用いられている面が大きいようだ(岩波文庫の解説などによると)。

 読み下しかたを含めた解釈の幅が大きく、ときにそうした周辺情報がうるさかった。うるさかったというのは少し違うか。主従の関係でいうと周辺情報がむしろ主となっていた。
 本文だけなら繰り返し読めそう。


 そういえば菜根譚ももう一度読んでみようかな。菜根譚のほうがメッセージ性が強いので印象には残りやすい。
 サンリオ(ハローキティの)がサンリオ|みんなのたあ坊の菜根譚(さいこんたん)|という本を出していた。大塚久雄の『社会科学における人間』で描写されているような東洋の外見的道徳の弱点を糾弾してやまない(←冗談)私ですが、こうした試みはいいなあと思う。全然中身や著者の考えは知らないけど。


こどもに伝えたい今も昔も大切な100のことば―みんなのたあ坊の菜根譚

こどもに伝えたい今も昔も大切な100のことば―みんなのたあ坊の菜根譚


社会科学における人間 (岩波新書)

社会科学における人間 (岩波新書)