漢字とか読書とか


Sankei Web 社会 「作文・漢字が好き」 高学年ほど少なく(07/14 21:31)

「漢字の勉強が好き」と答えたのは小4の62.5%から学年とともに減少し、中2で45.4%、中3では50.3%に。「家庭学習で漢字の練習を一生懸命やっている」と答えたのは小4の59.7%から下がり続け、小6が49.1%、中1が32.5%、中2が23.6%、中3が23%だった。
 最初の物珍しさが薄れてしまえば、漢字だけの勉強なんてつまらなくなるだろう。日本語を(高いレベルで)習得する、という高いモチベーションのある外国人などでもない限り。

また、文章がきちんと書けていると評価された生徒は、文章を書くことが他教科の学習や日常生活に「役立つ」「必要」と考える傾向が強かった。
 これは当たり前。というか、言語によって考えているわけだから。それが実感できている人ほどそう思うはず。

 

「読書は漢字を読む力がつくと思う」「習った漢字は文章を書くときに進んで使うよう心がけている」と答えた児童生徒ほど、漢字の成績がよかった。
 後者の質問は質問自体がどうかと思う、というのは、漢字を憶えれば(あえて心がけなくても)必要な部分では自然と使いたくなるものだし、まだその漢字に対する感覚が新鮮なときに無理に使おうとすると、使いすぎになる。チャーリー・ゴードンがコンマを知った時みたいに。

 この分野での私の主張は前からずっと同じで、漢字に読み仮名(ルビ)を振る慣例を復活させれということ。難しい(読めない・なじみが薄い)漢字があっても文章を読むことができるようになり、最初のハードルが低くなるし、大人であっても、会話ではあまり使わないような熟語についてなんとなくおかしな読み方で憶えてしまうことを防げる。
 ただ問題なのは、最近では、読み仮名を振る側が間違っているという例が往々にしてあるということ。とくにテレビや漫画で、明らかに間違った読み方を堂々と載せていたりしてあちゃ〜という感じ。メディア側がやばい。

 話は違うが最近メイリオ(Meiryo)というフォントを入れてみた。Going My Way: メイリオでくっきり見やすくcaramel*vanilla » メイリオ (Meiryo)をいれてみたを参考にさせていただきました。ClearTypeを有効にしないとあまり(ほとんど)メリットが享受できないけど、けっこう気に入って使っています。

 元の話とどうやって結びつけようか……と考えていて思いついた。振り仮名ってブラウザではむずかしいですよね(rubyタグはあったけど利用しまくるのも無理があるし)。だから出版界は紙媒体の優位性をルビにも求めたら求めたらいいんじゃないか……ってそれはそれで大変か。昔の出版物のようにすべての漢字につけようとすれば相当手間がかかるし(校正も含めて)。
 とはいえ、知的作業にコストがかかるのは本来的な在り方だから受け入れていい気もする。
 対象年齢のあいまいな児童書・古典から、昔の雰囲気を懐かしみたい世代まで、需要はある程度あると思うんですが、どうなんでしょうね。あと新聞とか。