『捨て童子・松平忠輝』


 今日は『捨て童子・松平忠輝』を読了した。


捨て童子・松平忠輝(上) (講談社文庫)

捨て童子・松平忠輝(上) (講談社文庫)


 隆慶一郎という作家はひょっとしたら一般には伝奇ロマン的な時代小説を書く通俗作家という風に認知されているのかもしれないし、実際この作品も掛け値無しにおもしろい。

 が、それだけにとどまらない思想的な立ち位置に属する人だと思っている。こういうと拙いが、山本七平とはまた違った、しかしある意味でよく似た感性を持っている人だったと感じる。彼の本は昔、図書館にあるだけ全部読んだが、足りない。亡くなったのが惜しい。


 隆慶一郎の思想やこの作品についてはまだまとまらない。とりあえずではあるけれどまとまらないなりに今書いておこうと思った。


 追記:上の文章は9月30日の夜に書いたのですが、9月30日は隆慶一郎の誕生日だったようです。