今日買った本から二冊

 今日買った本の一部。どちらも簡単には書けないしもっと詳細に書きたい、が、むしろ簡単にしか書けない気もします。

マイケル・ローゼン (著), クェンティン・ブレイク (イラスト), 谷川 俊太郎 (翻訳)『悲しい本』

悲しい本 (あかね・新えほんシリーズ)

悲しい本 (あかね・新えほんシリーズ)

 帯(腰巻き)と谷川俊太郎訳にひかれてなんとなく買ったら、よかった。
 人の悲しみの深さを思う。のがつらい人にはすすめられないが、そういう人にこそすすめたい気もする。ただ、著者は書くことで楽になっただろう。読者も読むことで楽になるだろう。
 一語一語がさりげなく、それでいて思いがこもっている。ことばは本来そういうもの。自分を隠すために、あるいは飾るために重ねられることばは、別の意味で悲しい。

浜田 広介 (著), 梶山 俊夫『泣いた赤おに』

泣いた赤おに (日本の童話名作選)

泣いた赤おに (日本の童話名作選)

 記憶していたよりも長い話だった。
 赤おには「いい人」だった、が、不器用なだけでなく思いやりがなかった。それを悔いて泣く。
 青おにの限界もある、だがけして青おにを責められはしない。