バンドエイド20とダルフール危機をまとめたページの紹介

topics #8: Band Aid 20 would raise money for famine relief in the Darfur region of Sudan

(注 famine:飢饉(ききん)、または大きく不足していること)


冒頭の導入部より

 2004年11月29日、バンドエイド20のシングル「DO THEY KNOW IT'S CHRISTMAS? -2004」がリリースされ、12月5日付で全英チャート初登場NO.1を獲得しました。今回のチャリティの目的として、ボブ・ゲルドフミッジ・ユーロは、スーダン西部ダルフール難民の救済のためとコメントしています。イラク戦争北朝鮮問題に比べると、日本ではほとんど報道されていない「ダルフール紛争」とはどんなものなのか。7万人以上の一般市民が亡くなり、160万人もの難民が飢えに苦しんでいるのはなぜなのか。簡単にまとめてみましたのでご一読ください。

 以下、大きく分けると(スーダンダルフール紛争の概要とそれに至る経緯)と(ダルフール紛争解決のために出来ること)についてまとめてありました。文末を引用します。

「DO THEY KNOW IT'S CHRISTMAS?」については、歌詞が20年前のエチオピア難民支援とそのまま同じであることや、宗教的観点から異議を唱える向きもある。また、日本のメディアにおいては難民支援の主旨に全く触れずに曲を巧拙だけを論じたり、西側諸国による途上国の搾取という図式のみに着目し「我々日本人には付き合いきれない」的な論旨に終始する風潮もある。しかし、スーダンのジェノサイドについて関心があり、どんな小さなことでも支援したいという気持ちがあれば、バンドエイドトラストではなくても、ユニセフUNHCRを通じて難民救済のための寄付をすることも可能である。もしくは、ダルフール紛争のために精力的な活動しているアムネスティ国境なき医師団などの強力なNGOに支援や寄付を行ったり、スーダン政府や大使館に手紙を書いたり、インターネットなどの手段を通じてこの問題を多くの人に広め世間の関心を惹くこともできる。いずれにせよ、このように醜悪で悲惨極まる問題を放置しておけば、いつかは我々自身や我々の子孫にも何らかの形で災難が降りかかってくるかもしれないという危機感の元、アフリカの動向には常に関心を持ち続けたいと強く思う。

 私たち自身の問題として理解することがどこまでできるか、それが試されている。そしてそういう御託よりもまず、難民の多くが食糧、毛布、シェルターから医療、公衆衛生、精神的なケアまで、あらゆる面での人道援助を必要としている事態を解消しなければならない。


 こうした問題に触れるときにつねづね思うことについては、また改めて書きます。