日記みたいな

 分不相応に大きな役割を託されて疲れた。
 もっとも、それだけ信頼されているのだから、分不相応と思わない方があたっているのかもしれない。


 話は変わって、小説の審査のまねごとなどしてみた。評価される側にとっての重みをあえて捨象して短評をつけたが。うーん。まあ書き手たちにとって無視やお世辞よりは役に立つだろう。

 創作への欲求ってなんだろうと思った。作品としての完成度は磨けば上がる、だが磨こうとする意志と苦悩ってなんだろう。

 一時期音楽家の道を真剣に目指していた。演奏は快楽で、スポーツに近い。だが創作はまた微妙に、かつ決定的に違う。演奏に伴う再解釈とは違う、スポーツあるいは武道における理想型の追求とも違う。
 実存の苦しみを形にすることで浄化する営み、などと仮に言ってみる。空想の楽しみはまた別だが、なぜ空想が楽しみと感じるかというところで案外つながるだろう。