11月19日から「世界アスベスト東京会議」

 アスベストについては、[Web] アスベスト(石綿)は危険で以前とりあげました。

 私の身近なところではびーびーびーがその後も何度か扱っているので、びーびーびーの検索窓などから見ていただくとして、ここでは簡単に最近の動向を。

みんなでエコ社会―アスベスト被害を防げ東京新聞

かつて建築資材に幅広く利用されていた発がん性物質石綿アスベスト)の使用が、今月から原則的に禁止となった。アスベスト健康被害が表面化するまでに約四十年かかり、二〇〇〇年から四十年間に国内で約十万人の死者が出るとの予測もある。患者や専門家らが対策を話し合う世界アスベスト会議が十一月、日本では初めて開かれるのを前に、アスベストの現状と課題を探った。

 以下、早稲田大教授や市民団体の代表の談話や調査・警告、また厚生労働省の省令、そして今月19日から行なわれる世界会議の話へと続くのですが、よくまとまった記事だと感じました。

新潟中越地震:アスベストから子供守れ マスク1万個寄贈毎日新聞

 阪神大震災では、建物の解体でアスベストが大量に飛散し、社会問題化した。震災1カ月後の旧環境庁の大気調査で、被災地は全国平均の約8倍の濃度を記録した。

 阪神大震災後に神戸市長田区などで約5万個の専用マスクを配ったクリスティーヌさんは、「どこでアスベストを使った建物が壊れているのか、解体されているか分からない」と、マスク着用の必要性を強調する。

 厚生労働省も、建設業界などに対し、建築物の解体や改修時には飛散防止措置をとるなど、被災地のアスベスト対策の徹底を通知している。

 大災害はいろんな問題を引き起こすんだなあ。専用マスクが最優先ではないにしても、誰かがこの問題を気にかけなければいけない。

 一般の人ができる対策としては、大越さんは「普通のマスクも効果はゼロではないので、着用した方がいい。復興作業の際は、水をまいて飛散を抑えるなど、きちんとした対応が必要だ」と話しているという部分が参考になりますね。

廃船輸出、事前に同意を バーゼル条約会議河北新報

 鉄のリサイクル目的でアスベストなどの有害物質を含む廃船が先進国から発展途上国に輸出され、環境汚染を招くことを防ぐため、輸出国側が事前に輸入国から同意を得るなどの国際的な規制策が導入されることになった。

 ジュネーブで先月末まで開かれたバーゼル条約の締約国会議で日本を含む160以上の国が、廃船の適切な処理に関する決議を採択したことによるものだそうです。


 なお、今回の記事はGoogleニュース内の「アスベスト」での検索結果を資料としました。