夏

夏のひこうき雲で以前『夏への扉』のレビューを簡単に書きました

このたびyukattiさんの『夏への扉』のレビューが読めるようになりましたので、皆さんぜひどうぞ!

なお、私が以前書いたレビューに付け加えるとすれば、yukattiさんのところのコメント欄のコメント欄で書いたとおり、夏への扉』はこの夏読み返してみて、(そういえばこんなに主人公はひどい目に遭ったり怒ったりしていたんだな)というのが印象的でした。でも猫のしなやかさと“あきらめの悪さ”、素敵ですよね。


id:yukattiさんの日記や文章には普段からいつも得るところが多いのですが、同じコメント欄の、「夏」についての思いつきメモもたいへん参考になりました。「思いつきメモ」なのでここで引用しませんが、その通りだなあと思いつつ私も少し思いつきメモ:


このWebサイトのタイトルは「夏のひこうき雲」だ。はじめにでも書いているとおり、

私の経験したこと・思ったこと・考えたことが

夏の空のひこうき雲のように、少しのあいだ

読んだかたの心の中で楽しい軌跡を描くことができれば幸いです。

というようなつもりで付けた。


「夏」はいつか終わるからこそいっそう輝く。そして、夏という季節よりもはるかに寿命の短い、自分の束の間の軌跡あるいは痕跡。

それでも私たちはピートのように夏を待ち望み、また夏を思い出す。しかし逃避のように「ここではないどこか」を追い求めるのではなく、デイビスのように、あちこちの扉を開け続けながらも、今のこの世界と隣人とに信頼を置く。
そうしてジョンとジェニイのように、あせりも嘆きもせず穏やかに年を重ねていく。そうすることで自然と、まだその先にあってさらに輝いている人生の「夏」へと進んでいく。
人のそうした美しい軌跡を(時代や場所も超えて)知ることは、私にとってかけがえのない「夏のひこうき雲」の記憶となる。


夏という比喩の意味がどんどんずれていっているので読みにくいのですが、ま、ただのメモということで。