映画「キャットウーマン」


 以前別所に書いたものを以下に転載しますね。自分の文章なので、全文転載改変なんでもこいです。といっても改変してない。

 部分的にあちこち強調してふくらませようかと思ったんだけど、まあそれも野暮かと思って。ではGo。


 昨日なんかお付き合いで観たよ。

 …ゴールデン・ラズベリー賞受賞、なるほど。

 いや、正面からつまらないというより、なんか盛り上がりに欠けるというか。

 謎の元教授女性の雰囲気とか、好きなんだけどね。BGMも好きなタイプの曲ばかりなんだけど、使い方が今ひとつなのかな。

 ハル・ベリーはすごくハンサムウーマンだったよ。あの年齢であの輝き!

 そもそも映画のテーマがあまり訴求してこなかったんだろうな。女性には(男性よりもさらに)善と悪の二面性がある、うん、それで?みたいな。

 事実としてそうだということと、だからそれでいいのだということは違うのにさ。そのへんの主人公の葛藤が弱かった。

 どうせなら全く葛藤させなければいいのに、というか、別に悪いというほど悪いこと映画の中でしてなかったし。そこがずるい。

 自由な女=悪い女みたいな勘違いも気になる。むしろキャットウーマンが悪いことしてるときは感情の奴隷だったし。観てたらさ。

 もし完全に自由なら、完全にいい人になると思う。

 迷いとは何かに支配されそうなときの葛藤。(ここは仏教的な語法の文脈で理解するとわかりやすいか。)

 まあこむずかしくするこたないけど、バットマンからスピンアウト(つうの?)した話じゃん、ただ単に女性の強さと両面性を賛美するだけの話にしたのはもったいなかったね。

ズーニーさんの考える「愛」は間違っている


 山田ズーニーさんが以前書かれた「愛」に関する一連の文章について、きちんと批判するべきかずっと考えている。


 それぞれリンクのURIでわかる通りもう何ヶ月も前に掲載された文章。ズーニーさんの考えはその後変わっているかもしれないが、私は何もズーニーさんという人間を非難したいわけではない。多くの読者を巻き込んできちんと記録として残されている考え方・価値観(大げさに言えば思想)には、こちらもきちんと言葉で向き合って異論を残しておいた方がいいような気がする。


 とくに最後のまとめはまったくおかしいと思う。


「おとな」になるっていうことは、
自分に必要な愛は、自分でとってきつつ、
ちゃんと自分から愛を注ぐ対象を見つけ、
そこに必要な愛を注いで、
細々とでも、それを、
循環して続けていけるっていうことだ。

おとなになるって、やっぱりすごいことなんだ。


 それは全然違うよ。このテーマの最初の文章「Lesson262 連鎖」で既に引っかかりを感じていたが、このまとめ方で違和感がはっきりした。

 だが数ヶ月もずっと書かないできた。

 (きちんと批判するのは大人げないかな)という気持ちと、(いや、ありがちでしかも現代の日本社会に重大な害悪をもたらしている考え方だから、ズーニーさんがどうこうということでなく書いた方がいい)という思いの間でずっと迷っている。

 この件はcatfrogさんのアール・ブリュットの記事とも絡むんだけど、話が込み入ってくるので何回かに分けて書きたい。


 ともあれ、愛という概念は(半ば恣意的に)さまざまな意味に転用・誤用されるだけに、できるだけニュートラルに見つめないと、よくある情緒的なレトリックに(そのレトリックを使う自分自身も)流されてしまって、ひどく不当な結果を招きかねない。

結局やっぱりスパム


 夏のひこうき雲 - スパムなのかなんなのかの続き。

 その後似た雰囲気のメールが来て、

連絡先を間違ったのではないでしょうか。
返信がないのはそのせいだと思います。

ところで、次回はここでいかかでしょうか。
URLは以下のとおりです。

 と。手の込んだ話でしたね。これもPOPFilespamと分類。

 スパムを何通か見て思うんだけど、なんというかリテラシーが出てる。このメールも、「誰が」連絡先を間違ったと言いたいのか、「誰から」返信がないと思っているのかわからない。

 まあたぶん自分(スパムの送り手)が間違ったと言いたいんだろうけど。

 あと今気づいた。

ところで、次回はここでいかかでしょうか。

 いかか?

スパムの話、ついでに


 Webメール系のspamフィルタだと、決まってウィークリーまぐまぐがスパムと判定されている。これはなんとかした方がいいと思う。

 (まぐまぐのシステムを利用した)メールマガジンを申し込むと、ウィークリーまぐまぐが一緒に届く(けれど解除は簡単にできる)。ということを知らない人が、タイトルや文面の最初のほうだけからスパムだと勘違いして報告しているのかもしれない。

 そうでなく、単にベイジアンタイプのフィルタがスパムだと判別しているのなら、まぐまぐとしてはメールの表題を広告にするのをやめた方がいいんじゃないか。送付先に嫌悪されるだけの存在に成り下がっている気がして、以前からの読者としては悲しい。


 というか、もう少しスポンサーや広告の内容を厳選してほしいんだけど、そもそも紹介されているメールマガジンの多くが巧妙なマーケティングの媒体としてのみ利用されている現状からすれば、まぐまぐにはそこまで要求できない。

 送付先の同意があったかないかは別としても、結果的にスパムと似てきているのは仕方がないのかもしれない。


 今日もいろんなスタンスを装って巧妙な文句が踊る。業者たちはある意味すごくポジティブだ。そして言葉にぜんぜん誠がない。

 ある意味ポジティブに励んでいるのは、自分に誠がないむなしさを忘れたいがためなのかもしれない。

 そんなことしても、もっとこじれるだけなのに。

スパムなのかなんなのか


 ふだん使っていないメールアドレス宛てに、さっき変なメールが来た。

 「〜を落札いただきありがとうございます」というタイトルで、

「〜を含めた4点を落札させていただきました」
「ヤフーかんたん決済で○日後の振込となります ○○」(○○は日本人にまあまあある名字)

 といった感じのごく短い内容。私のPOPFileはこれをspamに分類している。


 まず、落札したのが私側なのか○○さん側なのか、どちらと主張しているのかわからない。


 送付元は無作為に並べた英数字の文字列のみ。xxxxxxxx <>となっている(xxxxは伏せ字)。本来なら「<>」の中にメールアドレスが入っているのが通常。


 じゃあスパム?と思ったけど、スパムならどこかのURIに誘導するかあるいは返信を誘うはずなのに、このメールはいっさいURIも掲載していないし、自分のアドレスの記載がないから返信もできない。

 メーラーは(詐称していなければ)普通のOutlook Express。一斉に送りつける業務用のタイプではない、詐称していなければ。

 じゃあ何かのウイルスかなあ……と思ったけど、Message-idの@以下から推測したアドレスにアクセスしてみたら、中国のウェブサイト(プロバイダっぽい)につながりそうだったので、あわてて中止。中国?という点は怪しいなあ。私自身はウイルス対策ソフト(NOD32)を使っているので感染はしていないと思うし。

 そもそも私はYahoo!かんたん決済に登録していないので、お金が勝手に減ることはないと思うけど、不思議。……ていうか、ひらキャミなんて出品も落札もしてないっつの。

 たいていのスパムは面白がったりため息をついたりこそしても意図がわからないことはないんだけど、今回はちょっとわからない。