珍説 お湯張り時(どき)


 お風呂を沸かすとき、ボタンを押すと

「お湯張りを、します。」

 というアナウンスが流れる。

 お湯張りという言葉が自分の普段使う語彙にはあまりないので、そのアナウンスを聞くと少し新鮮に感じる。ときどき、「おゆはり」という音から、『椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)』のことを思い出す。

 御湯張月(おゆはりづき)。意味が分かるようで全然分からない。

 椿説弓張月の主人公のことも思い出す。源為朝(みなもとのためとも)。子供に「為朝(ためとも)」と名付けたらホストみたいで嫌だが、悲劇の英雄だからか、私の好きな名である。

 今気付いたのだが、主人公の名、
 お湯をためとも
 とも言えますね。湯舟に。

 言えたから何なのか。でもなんとなく話がまとまってしまった。


 いろいろまとめていきたい。