鉄人28号
DISC 3に収録されている第十一回「超人間・ケリーの最後」を観て泣いてしまった。戦争のない世界への思いと、まだ死ねないという感覚。
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2005/03/16
- メディア: DVD
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宇宙に対する思いは『バビロニア・ウェーブ』に近いという気がふとした。
- 作者: 堀晃
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/02/21
- メディア: 文庫
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もっとも『バビロニア・ウェーブ』は作品全体が、人から距離を置きたい、誰もいない世界に行きたいという冷めた(それでいて切実な)願望の表れのようなところがある。同じ思いをもつある人に、心の中で呼びかけながら満足して死んでいったケリーとは違うな。
「ガタカ」という映画の雰囲気が私は好きなのだけど、ケリーの最期はその映画の中のあるエピソードにも通じるところがある。ただ、全然違う。
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2007/05/30
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ケリーの最期は、もっと純粋な、満天の星空を見上げたときの喜び。それと、これで自分はもうやることをやった、達成したという深い達成感。それまでは死ねないという強い思いは、根源的な部分にprintされたものというか、あまり露骨にいうべきものでもないだろうけど。たとえば小説『バトルランナー』の主人公のような、死を目前にしていても、どうしようもなく自分を安らがせずに突き動かすもの。
バックマン・ブックス〈1〉バトルランナー (扶桑社ミステリー)
- 作者: スティーヴンキング,酒井昭伸
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 1989/07
- メディア: 文庫
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ちなみに、映画のほうの「バトルランナー」は途中から小説とは全然違う筋になってしまっている。
- 出版社/メーカー: カルチュア・パブリッシャーズ
- 発売日: 1998/02/25
- メディア: DVD
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