食品安全情報blogと、食の健康に関する2冊の本のご紹介


 食品安全情報blogというブログがある。

 そのブログのご利用の皆様へという記事に、


食品安全委員会http://www.fsc.go.jp/)に食品安全総合情報システムというのがあって、(検索画面はhttp://www.ifsis.fsc.go.jp/fsilv1/do/FSILogon から)

その食品安全関係情報の中に、各国政府機関情報が収載されています。

重複があるのでその分はうちで拾うのはやめようかという話が出ています。


もしこういうニュースは役立ってる、とか必要だなどというご要望があればコメント欄にでも書き込んでもらえると有難いです。nihsのホームページにご意見受付コーナーもあるのですが、「食品安全情報」が役に立ったとかいう意見は来たことがありません。

 とあった。
 内容が減ると困るので、というだけではなくありがたいWebサイトなのでこの機会に少し紹介させていただきたいと思う。


 私が食品安全情報blogを発見したのは、何かを検索していてだったか、「おとなり日記」リンク経由だったか忘れたが、凝縮された濃密な情報群に驚いた記憶がある。
 浮雲 「uneyama」での検索結果でたぶん、私のはてなブックマークに登録させていただいた記録を網羅していると思う。これを見ると6月27日から。他にもクリップはしていないがマラカイトグリーンについての情報など、あれこれ拝読している。

 慨嘆など心情の吐露といったものを含まないエッセンスとしての情報が淡々と掲載され続けるので、この献身的で禁欲的な更新ぶりにはいったいどういう背景があるのだろうと失礼にも少しいぶかしく思ったこともあったが、先日Information on Foodというページがらみでなんとなくわかった。さらに食品安全情報blog 本の紹介から関連情報をざっと見て、了解した。

 FOOD・SCIENCE 松永和紀のアグリ話●食品安全関係者必見!お役立ちブログに詳しい紹介がごく平易に書かれているのでぜひ読まれたいが、食品安全の情報収集のプロ。厚生労働省系の「国立医薬品食品衛生研究所」安全情報部の主任研究官、畝山智香子さん


「残念ながら、食品安全について日本語で検索すると、ウソの情報が多いのです。しかも、それらが検索の上位に上がってきてしまう。『○○は悪い』と書きながら、情報のソースが何かをはっきりさせていなかったり、怪しげなドクターを登場させたり。でも、検索の上位にあるサイトにある情報だから、と信用されてしまう。そこで、ソースがはっきりした学術的な情報を、日本語でもどこかに残しておいて、必要に応じて読んでもらえるようにしなければ、と思いました」

 というお考えで更新を続けられているようだ。


 畝山さんがブログに出しているような学術的に高度な情報は以前、一部の役人や研究者に独占されていた。しかし、今は各国の行政機関とも、情報をインターネットで公開するのが当たり前。学術誌も要約は無料で読めるものが多い。あとは、日本語でないという障壁をどうクリアするか、という問題と、大量の情報からいかによいものを選び出すか、という腕がものを言う。

 私たち一般人は、畝山さんという国立研究機関の研究者をガイド兼インタープリター(通訳者)に、情報の大海を泳ぎ出した、というわけだ。

 いやまったく、こうした“目利き”を利用させてもらわないでいるのは損だと思う。マータイさん的に言わなくても、「モッタイナイ」。
 食品安全情報blogからの正確な情報が検索エンジンで上位に表示されるためにも、また当然このブログの読者のかたの便宜のためにも紹介させていただこうと思い今回この記事を書くことにした。


 食品安全情報blog 本の紹介で紹介されていた『食品安全学』『食卓の安全学』も興味深い。(ぜひ食品安全情報blog 本の紹介の紹介文をご覧ください)


食卓の安全学―「食品報道」のウソを見破る

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食品安全学

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