Reading Baton

 id:tanachiから18日にReading Batonが来てた(参照)。ひぇ〜
 リンクはあるけどトラックバックがなかったから気づかなかったよー、と謝るのが嫌さにとりあえず口を尖らせておいて(笑)、いやあたなちの所ですらたまに読み落としてるのがこれでばれますね。たなちごめりんこ、ふだんは全部読んでいるつもりよ。


 ちょっと今回時間かかるかも。それぞれの質問で何冊挙げなさいだとかとくに指定がないのが難しいですね。リーディング・バトンは、好きな本によって考え方とかもろに出る(少なくともそう見えてしまう)ので、バトンを渡す人を考えてしまいます。


 一応「綿の国星」など漫画は外しておきました。絵本も。

お気に入りのテキストサイト(ブログ)

 「テキストサイト(ブログ)」という聞かれ方だと、ただ文章を載せているサイトという意味ではなく、ある種のジャンルに属するWebサイト群という意味にとります。私としては。
 そのくくりかたでいうと、これはやっぱりテーマパーク4096ですね。フォーマットが固まっているようでいて固まっておらず、笑いの方向性は多様。毎日きちんと更新が続くのもじつはすごいこと。
 ふだんよく紹介させていただいているので、今回改めて名を挙げるとしたら他かなあと思って考えてみたけど、他に考えつかなかったや。
 ねたみやそねみ、羞恥心といった感情への絶妙な距離感が星空のディスタンス。あんまり近すぎもしない。

今読んでいる本

 小説などフィクションは一気に読み切ってしまうのであまり読み途中にならないことが多いみたい。

マルクス・アウレーリウス『
4003361016' target='_blank'>自省録』: 子供が早くして死んだり、皇帝としての公務で次から次へとトラブルが舞い込んだり、そういう中で自分がどう気持ちを整えどう考え何をすべきか、その実践としての記録。
大森荘蔵
4791753054' target='_blank'>時間と存在』: 今日の最新の脳に関する研究結果とまったく矛盾することなく、「脳イコール心」だとか「脳イコール自己」だという風に(矮小化して)考えずに、脳とは別個に人間の意識という存在を別個に想定し考えることができるというソリューション、さしあたりそういう部分だけ読みました(記憶だけに頼って書いています)。
中島義道
4101467226' target='_blank'>私の嫌いな10の言葉』: ほぼ読み終わっているんだけど、これは……。日本の社会の偽善的な一面・真摯な対話があまりに少ないこと・言葉の軽さ・多数派の無自覚な押しつけと窮鼠猫を噛む的になりがちな少数派の鬱屈、といった問題についてものすごく具体的に描き出していて、強く共感。ネットではとくに不特定多数の閲覧者の存在が「世間様」として強く働くので、さらにこの構造が醜悪な形で現れてしまうのかもしれない。
 ただ簡単に薦められないのは、こういう本はひどく誤解されがちで、きちんとそうではないということが書いてあるにもかかわらず、〈自分は少数派だとアイデンティファイした上で、ひねくれた露悪的な一貫性と世間の目に負けない強さを誇ろうとする人たちの、悪事を行いながら、まさに悪事を行うことによって自分を正当化する手段〉としてこういう思想が使われてしまうのだろうなと思うから。典型的にはいわゆる、やの字がつく人たちですよ。そしてそれをVシネなどで、抑圧を感じている人たち(じつは多数派)が無邪気に称賛してしまう構造。ここはそのうち事情が許せばもっと丁寧に書いてみたい。真実への道はひどく狭いと思った。ここまで長っ。
4003322010' target='_blank'>千字文』: 道徳的な徳目の羅列ではあるが、こういう道徳の実践は相手への思いやりを示すなどといったややもすれば高慢になりがちな効能だけでなく、また時の権力者に便利な奴隷的道徳を広めるというだけでなく、やはり実践する者にとって自己を鍛え充実させるという意味もあるんだろうなー。と、この本はずっと読んでないのにあやふやな記憶に頼って書きますた。

好きな作家

ミヒャエル・エンデ
 言語化しづらい事柄をファンタジーとしてうまく描く人。好きな作家はたくさんいるので、今ぱっと思いついた一人だけ。

よく読むまたは、思い入れのある本

アシモフの「ファウンデーション」シリーズ
 科学的知識の極度に豊富な人が、社会学的見地・歴史学的見地からゴリゴリと世界を観察して未来に再構成し、社会と人間の行く末をあれこれ考え続けた労作。ギボンのローマ帝国興亡史だったか、それを下敷きにしているみたい。立場の相違(アシモフはつきつめた無神論者)はあるし、古いので書かれた時代の思想背景など限界はあるように思うけど、単純に面白い。
スプロール三部作(『
415010672X' target='_blank'>ニューロマンサー』、『カウント・ゼロ』、『モナリザ・オーヴァドライヴ』): この疾走感と直感的な鋭い感覚、今日の世界の予言はすごい。映像作品にしやすそうでいて、でもやっぱり文字だからこそこれだけのめくるめくような世界を提供できるのだろうと思う。
バカはサイレンで泣く」(バカサイ)シリーズ
 ギャグの内容が深刻すぎて今泣いた全米がもう笑った!

この本は手放せません!

聖書
 反発は承知だけど、自分にこれをさしおいて他を挙げることはできないと思う。色々な観点と問題意識に気づかされることがどんどん増えているけど、考えてみるとすべて聖書に書いてある。

次にバトンを渡すヒト3名

とんかりりのakanetさん
月と太陽のおもいで。のtroubleさん
Anyway,のdummy029さん

 いかがでしょう?5名というパターンも流れているみたいだけど、ここではあえて3名にお願いしてみました。もちろんスルー・拒否・保留してくださっても全然かまいませんので、よろしかったら。Reading Batonとはがご参考になるかと思います。