ブーヴァー

 ブーヴァーの『我と汝・対話』ちょうおもろい。インタレスティング。

我と汝・対話 (岩波文庫 青 655-1)

我と汝・対話 (岩波文庫 青 655-1)


 といっても、あとがき読みかけなだけ。本文はちょい歯応えありそう。

 我と汝という関係は、神や他人とだけでなく自然との間で結べるのかどうかとか。その回答がたいへん細やかでクリア。しかも多方面にわたりインスパイアされまくり。

 ちびちび引用しながら現代のトピックにつなげて軽く風呂敷を広げるとそこそこ有用な記事にはなりそう。
 そういうことをする気がしないのは、時間不足とかだけじゃなくて、引用への潔癖さもあるな。例えばPassion For The Futureは本の内容を詳しく紹介してしまいすぎな気がする。
 あとはまだ自分の血肉になっていない古典を振りかざしたりすることへの嫌悪感もある。

 ただそのインスパイアされた場でどんどん浮かぶ考えを記録しておきたいというのはある。でないと、バチッとはまった表現、こういう言い回しでないと違う意味になるという思考が霧のかなたに消えていく。猛ダッシュで。

 このおいしさの凝縮はアウレーリウスの『自省録』に似た味わい。自省録は元々全くのひとりごと文なのでそこは違うが。でもたいへん刺激的なのは一緒。

自省録 (岩波文庫)

自省録 (岩波文庫)


 なんなんだあんたら、名前カタカナのくせして(?)。 ←わけわからない偏見、そもそもカタカナじゃない