ゴッホとゴーギャンのこと

 よく思うことなのですが、「ゴーギャン」ってつくづくすごい名前だよ。

 何がすごいって?何がとかじゃなくて、なんか物凄さを持った名前ですよね。濁りまくり。

 悲しく拳を握りしめてお腹から、でも尻すぼみに叫びたい。

 「ゴーギャン。」

 「ン」から「。」にかけてなめらかにかつ急激に、フラットなテンションの真顔に移行。気持ちとしては「紅いコーリャン*1風に。


 ゴーギャンについてはこれくらいで勘弁してあげるとして、問題はゴッホです。

 「ゴッホ」だけでももうゴリラ的魅力まんさいなのに「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」!

 なんか「〜せよ、さもなくば〜」という脅しみたいですよね「ヴィンせんとヴァン・ゴッホ」。おそろしい。
 などととんちを織り混ぜるまでもなく、濁流のメコン河のような激しさ*2が暑苦しい名前です。

 2度めの「ヴ」で噛みしめた唇からは鮮やかな血が。映画「シャイニング」のジャック・ニコルソンのような形相で呼ぶのが似つかわしい。

 なのに彼の弟の名は

 テオ

 この落差。

*1:紅いコーリャン」のことはよく知りません。

*2:メコン河が濁っているかどうかはよく知りません。