グリーンのビラビラ、仕事への誇り

 いつも面白い日記を書いていらっしゃる稲本さんが、私を勝手に「グリーンのビラビラ追放委員会」副委員長に任命してくださった。今回副委員長としてほんのり活動してみようかと思う。(ちなみにsummercontrailまたは左近としては、id:tanachiに讃岐弁の副会長か何かに任命されていた気がする。他にもあったかもしれないけど今思い出せません)

 で、今回は仕事の誇りという記事にからんでみたい。

グリーンのビラビラ(正式名称を調べる意志は全くない)を工場で作っている人は、ハテ、自分の仕事に誇りを持てるだろうかというお話。しょせんはグリーンのビラビラである。作っている人は、自分の仕事に誇りなど、持たなくてよい。といったようなお話で終わるのだが、これはまったく委員長のおっしゃるとおりでございます。と申しましても、けしてグリーンのビラビラに関わっていらっしゃる方を馬鹿にしておるわけではないわけでして。


 たとえば就職活動に直面してはじめて、自分はどういう人間か、やりたいことは何か、と深く考えた方は多いと思う。
 その中には、結局不本意な就職をすることになったり、就職できなかった方もいらっしゃるだろう。働いていてそうした疑問がふと頭をよぎり、ご自分のセルフイメージと仕事の内容のギャップに苦しむ方もいらっしゃると思う。

 だが、仕事を自分の生きがいにする必要はない。もちろんやりがいがあって楽しい仕事に就ければそれは素晴らしいことだが、そうでなかったとしても悲観することはない。何も仕事だけが自分を規定するわけではないし、仕事をアイデンティティの拠り所にする必要もない。

 いわゆる「自分探し」などにも感じることだが、自分を支える何かを見つけようとしなくとも、日常生活の中のささやかな喜びや楽しみを大事にしつつひょうひょうと生きていけばそれで充分よいのではないかと思う。
 そしてそのささやかな喜びや楽しみは、給料の高さや、その職業の社会的地位や、あるいは仕事のやりがいとさえも関係なく、その気になれば誰でも持つことができる。

 不本意な環境で働いている人も、あるいは働いていない人も、それはそれとしてまあ気楽に行きましょうぜ。


 という発想でいればhasenkaさんのトラックバックで書かれている問題にもある程度は対処できるのではないかと思いました(自分のしている仕事は「悪い」ことではないか、自分で許せることかどうか、という自問自答は必要だとしても)。


 ところで稲本さんの日記の当日のコメント欄ではグリーンのビラビラ情報が続々と集まっていて、これは目が離せない。

 もちろん本当のことを言うと、目が離せないというほどでもない。だって所詮グリーンのビラビラだし。