犯罪を糾弾する人、糾弾する人を見下す人

 あびる優の話で。

 [日記]テレビに愚痴る感覚で


 自分が住んでるわけでもない(だから地方税を納めているわけでもない)自治体の不祥事にクレーム電話かけたりするような感じか。

 でも昨今こういう人多いよな。ヒマというか何というか。

 「不謹慎だなあ」「いけないことだ」と思うこと自体は別に構わない。だがそれを声高にブログに書いたり、わざわざ電話かけちゃったりする精神が私は分からないのだ。

 これを読んで、あびる優の話で似たことを書いている人がいたのを思い出したがどこだか思い出せなかった。


 もともとあびる優の大規模な集団窃盗の話で思い出していたのは以下の二つのページ。まず、一つ目のページから部分的に抜粋。


ロッキンオン・ジャパン」平成8年1月号(1996年)、小山田圭吾2万字インタビューより引用

「あとやっぱりうちはいじめがほんとすごかったなあ」

●でも、いじめた方だって言ったじゃん。

「うん。いじめてた。けっこう今考えるとほんとすっごいヒドイことしてたわ。この場を借りてお詫びします(笑)だって、けっこうほんとキツイことしてたよ」

●やっちゃいけないことを。

「うん。もう人の道に反してること。だってもうほんとに全裸にしてグルグルに紐を巻いてオナニーさしてさ。ウンコを食わしたりさ。ウンコ食わした上にバックドロップしたりさ」

●(大笑)いや、こないだカエルの死体云々っつってたけど「こんなもんじゃねえだろうなあ」と俺は思ってたよ。

「だけど僕が直接やるわけじゃないんだよ、僕はアイディアを提供するだけで(笑)」

●アイディア提供して横で見てて、冷や汗かいて興奮だけ味わってるという?(笑)

「そうそうそう!『こうやったら面白いじゃないの?』って(笑)」

 このほか、カーステなどを盗んでマジで100万近くになっちゃっててという内容のインタビューも同じページに紹介されていた。同じくロッキン・オンジャパンからの引用とのこと。


 上のページに対して、以下のような感想があった。


最初は冗談で書いているのかと思ったが、サイトのコンセプトが「クソガキ事件情報」である以上、コーネリアスの悪行を本気で糾弾しようとしているのだろう。
「ちょっとした善行」に共感し、「ちょっとした悪行」を糾弾することによって得られる生温い連帯感が、オレはどうにも好きになれない。


 私はどう思うかといえば……あまりひとまとめにしたり飛躍させて抽象的な話にせずに、個々の話に切り分けて考えた方がいいんだろうなと個人的には思う。何か声高に言いたいとも思わない。


 あと、一つ一つの事件よりもそれに対する社会の反応のほうに関心がある。言ってしまえば、集団窃盗や悪質ないじめなんて世の中ではたくさん起きているからね。

 そして見聞きしている限りでは、何か悪事や不祥事を糾弾する声よりも、そういう糾弾する人たちに対して「『正しい』ことをやっているはずなのに評価されない」と日々悶々としている「もてない男」の僻みだとしか思えない」と言うような声の方が大きいように思う。

 (こわごわ書くのですが、そういえばそもそも紳助の「暴力」と訴訟の話にしても、「血液型性格診断」や星占いと警察のサイトの話にしても、それ自体がどうというのではなくて、その事件に対するネットでの反応を知って思ったことを書いたのでした。で、♪嵐ー、嵐ー、オーイェー と。)

 まあ、私は日々悶々としている「もてない男」も嫌いじゃないけどね。みうらじゅんあたりに言わせれば「D.T.」、「童貞力」でしたっけ。アハハ。