規制の必要と自由と責任

 bmpさんの筋違い・・という記事とそのコメント欄を拝見しました。

 コメント欄に下のような文章を書きこもうと思って手元で書きはじめていたのですが、ずいぶん長くなったので以下に記事として掲載することにします。

 (なんかどう書いてもとげとげしい文章になりそうだな)と思ったら、相手のブログのコメント欄に書き込むつもりになって書くとよいかもしれませんね。


 bmpさんこんばんは、こちらでははじめまして。今回の記事に反応する前に、ここで少しだけ補足と質問をさせてください。

・fake-jizoさんのおっしゃることは大体あたっていると思います(厳密には、私は占い全般、それから騙し・トリックに批判的ですが。そもそも「呪詛」の温床になりやすいので)。fake-jizoさんのおっしゃる呪詛とは、たとえばhttp://d.hatena.ne.jp/summercontrail/20041201#kleで挙げている(1)(2)(3)ですね。


http://psychology.jugem.cc/?eid=41はお読みになりましたか?私は十分「呪い」になっていると思うんですよ。そしてそういう明確な就職差別などの深刻な事例が、星座占いについても十分あり得る、と。
 まして「県警の立場でそのような発表をすれば、余計に悪い道具になる」というデメリットを、県警はもっと認識すべきだと思うんです。これは、娯楽番組でなく、教養番組を装った「あるある」にも言えます。だから、私は場合によっては規制も必要だと考えています(ばかげた規制は有害ですが)。
 ここは価値観の違いかもしれませんが、単純に現状の事実認識の違いかもしれません。私やbmpさんの知らないところでも被害は大きいと思っています。


・私がbmpさんの記事に言及したのは、bmpさんのように「真面目に議論することじゃない!」と言ってしまうと、ますます呪詛全般について被害者や周りの人が抗議自体しづらい状況になってしまうからです(現に私が血液型占いを批判するのは、堅苦しく見えていると思います)。抗議が減ると、血液型占いなどが「社会の常識」になってしまい、ますます被害が増えるという悪循環になります。
 bmpさんご自身に対して、それ以上の批判の意図などはありません。

 それから漠然と思うのですが、http://d.hatena.ne.jp/mutronix/20041201#p4で私のコメント「mutronixさんが警戒しているのは」あたりがお答えできているかもしれません。よかったらぜひお読みください。

 少しだけといいながら長くなってしまいました。orz


 まあどうでもいいんですけどね……と言いたくなりましたが、でも一生不当な烙印を背負って生きていく人や、烙印を押されつつある人のことを考えるとどうでもよくはないな。少しはその烙印の重みを軽くしたいし。


 知り合いが「あんたは天王星人だから人の話を聞かないで、話し下手なくせに自分の事ばかり話す」と言われて激怒していました。「自分の事ばかり話すのはあいつなのに。しかも天王星人だからとか言われたら、自分ではどうにもできないだろ!」と。


 知り合いに今度その話をされたら、

『「俺は天王星人じゃない、おっぱい星人だ!っていうかおっぱい聖人だ!とってもホーリーなんだぞ!」って言っておごそかに合掌すればいいですよ』

 と忠告しようかと思います。自分の意思による興味を基準として自分を再カテゴライズすることで、アイデンティティを自らの手に引き戻す(まー、その知り合いは別におっぱい星人じゃないんだけどな)。

 末世にはオカルトがはびこるってことだろうか。かず子さんはまだまだこれからさらに花開くんでしょうか。それともサッチーみたいにそのうちバッシングで消えていくのかな。