織り込み済み、かもしれないけれど

据え膳食わぬは…

 「据え膳食わぬは男の恥」正直いって、そううそぶくタイプの人間は多いと感じます(はてなには少ないかもしれないけれど)。この点はfinalventさんと認識は違うなあ。そして、そういうタイプの人たちを個人的には好きになれない。


 「食う」のに必要なよほどの気合いというのは、しょせん赤信号を渡るのに必要な覚悟が深刻化したようなもののように感じる。〈単に悪いことをして相手や周りにひんしゅくを買う覚悟〉とどこが違うのだろうか、よくわからない。そしてその(悪いことはしない、という)ハードルを、軽々と乗り越えていく人が多いというのも私の実感です。
 覚悟をもって自覚的に決断すること自体はいいのだけど、それが単に自分の醜い欲望の正当化や、むやみなヒロイズムになってはいないか。


 ふだんfinalventチルドレンと思われそうなぐらいにいろいろ参考にさせていただいているけれど(エヘヘ)、ちょっとこれは違うなと思った。大きな影響力を持つfinalventさんがそのように言ってしまうことの意味も含め。
 据え膳食わぬは……という生き方も、またそういう人と共に生きていくのも個々人のいわば運命のようなものかもしれないし、他人がどうこう言うことではないかもしれない。ただ、それを正面切ってfinalventさんが肯定することにはまた別の問題がある気がする、と、一応私の考えを明確にしておく意味はあるかなと。


 まあ、私が男か女か、中年かどうかはここでは伏せておくのですけどね。伏せるのは卑怯だという反発は織り込み済みでおじゃいます。