ひとからどう思われるか気にしてても仕方がねいよ


 いま『帰還―ゲド戦記最後の書』(ISBN:400115529X)を読み終えたところ。言われているほど悪くもない読後感を感じながらサイトを巡回していたところ、「うさたまの 霊長類オンナ科図鑑 ウバガワをかぶる女」という記事を、はてなダイアリー - 都内在住Mさん(♀)の日記 女界の必需品・ウバガワ経由で発見しました。


 妬みをかわないよう、自分のまぬけ話で共感を得ようとしなければ = つまり姥皮をかぶらなければ、女性は“女界”から追放されてしまうという話。

 自分を高く見せようと取り繕う、という傾向は広く認識されているけれど、「ウバガワ」はそれとは全く正反対のようでありながら、かなり近いところから出てくる心理のような気がする。そして「ウバガワ」のほうが実は深く広く女性の間に根を張っている現象なのでしょうね。


 男性同士でも「ウバガワ」のようなことはよくあるだろうし、逆になめられたくないという一心で自分を高く見せよう、力を誇ろうとする競争心も根強い。
つまり、「共感されたい」という心理と「馬鹿にされたくない」という心理のどちらも働いている。男性社会でも女性社会でも。

 あえて女性と男性を比べると、やや女性のほうが「ウバガワ」が強く、やや男性のほうが負けず嫌いに競い合うという傾向があるのかな。


 他人の虚栄心を気にして自分を笑ってもらおうとする心理と、自分の虚栄心に駆り立てられて他人に負けたくないと競う心理。

 どちらがいいとも悪いとも思わないけれど、人はとかく他人を気にしてしまうものなんでしょうね。


 私はといえば、「ウバガワ」でやたら笑ってもらって満足していたら、私の自虐的な冗談をすべて真に受けてさげすもうとする人が意外と多く、そこまで人を見下せるのか?というような横柄な態度の人が結構周りにいます。それでちょっと考え直しているところ。ヒロシです…!って気分。