海の青さに 空の青

はてな 「わたくしといふ現象は 仮定された有機交流電燈の ひとつの青い照明」らしいんですが、この言葉、ここはひとつ、中学生にもわかるように説明していただけませんでしょうか。

 という質問の回答で、「なぜ青かというと、きっと宮沢賢治が好きな色なのでしょう。」という部分にもう少し補足したいと思ったので以下のような回答を付け加えました。

 補足になりますので、この回答へのポイントは頂かなくてもかまいません。

 前回の回答で「なぜ青かというと、きっと宮沢賢治が好きな色なのでしょう。」と簡単に済ませましたがが、
彼がなぜ青が好きかというと、青は海や空の色でありながら、
(昆虫などをのぞいて)生き物には少ない色だということも一因かもしれないと思います。

 つまり、青は海や空という大きな自然の摂理を感じさせる一方で、他ではあまり見かけないため非日常的、あるいは幻想的なイメージをも持つ色だということが一つ。

 それからもう一つ、
 青は温度の低さを感じさせる色ですが、
炎の温度が高くなると、逆に青っぽい色になっていくようです。
ガスコンロや星などがいい例ですね。

 「自然を感じさせながら幻想的で、冷めているようでありながらたいへんな熱を持った色」
というイメージで、『「青い」照明』と宮沢賢治は書いたのかもしれません。

 「昆虫などをのぞいて」というのは、たとえば少なくとも哺乳類で青い生き物は今思いつきません。相互理解の困難な生き物にしかない、理解を超えた色というイメージは伝わるかと思います(中学生にもわかるように、ということであえて哺乳類という言葉は使いませんでした)。

 青は生き物にない色だから似合わない、髪は青く染めないほうがいいと言っているかたがいたことからも着想を得ました。

 わたしは青が好きです。