タイトルは大きくふりかぶってみましたが、この視点について語ること自体が人を腐らせる危険があるのでごく簡単にすませたい……のですが、無理でした。

順調に荒廃していく私の内面世界。 ウィリアム・ギブスンの『カウント・ゼロ』で、雨のグエル公園（ガウディ）が色と形を失っていくみたいだ、いろんな意味で、とふと思う。それで少し気がまぎれた。 私は審司より司郎派です。This is マギー・レター。

――「青だべ！青だべや！」遠くで呼ばわる声がする。私は少し、身動きした。 小説の書き出しシリーズ。

――カムチャッカ半島の南端に、小さな小屋がある。 小説の書き出しシリーズ、第二弾。 カムチャッカ半島に南端があるのかどうかは知りません。