リビアで死刑判決を受けていた看護師らが釈放された


 食品安全情報blog リビアのAIDSスキャンダル特集などで知って以来、心配していた。


彼らは1999年から拘留されているが、子ども達のAIDS感染は彼らの到着以前におこっていることなど無実であると考えられている。しかしリビア当局はAIDS専門家モンタニエによる無罪の報告書を廃棄し、リビア人医師による有罪の報告書を採用した。

 引用文中の強調は引用者が付した。


(善意で医療支援に行って無実の罪で死刑にされるという話)


 その後途中経過をクリップしたと思っていたら、クリップしそびれていたみたいだ。


パリ──リビアで400人以上の子どもをエイズウイルス(HIV)に感染させたとして有罪判決を受け、先週終身刑減刑されたブルガリア人看護師5人とパレスチナ人医師1人が釈放された。既にリビアを出国し、フランス大統領機でブルガリアに向かっている。フランス大統領府が24日発表した。

 かげに外交努力があったらしい。

 6人程度、しかも自国民でない人々の命を救うのに外交カードを使うのはもったいない、という発想もあるかもしれない。しかし、では人命を救うこと以外の何のためにならば、外交カードを使うべきなのか。と考えてみると、これは正しい判断なのだろう。もちろん、このことで得られる利益として、国内外でのフランス現政権に対する評価の向上も確実に見込める。フランスはしたたかだし。


 それにしても8年間も身体を拘束されているというのは、長い。当人たちにとってはなおさら。