「ウッソォ〜」「ホントォ〜?」「かわい〜ぃ♪」


好むと好まざるとにかかわらず - 「本当のような嘘の話」と「嘘のような本当の話」 〜その2〜

 にコメントとして書き込もうとしたら長くなったので、コメント欄ではなく自分のブログの記事として書くことにして、更に少しだけ加筆しました。ただのうなずき系エントリなので、別にご本人が部分部分すべてに反応してくださらなくても大丈夫です。


 別のエントリで書かれてた通り「catfrog 某本」でぐぐって読んでいて、このエントリ発見しました。

 最近ときどき昔のエントリとかさかのぼって読ませていただいてて思うんですけど、意外とcatfrogさん素直に(も)書かれてますよね。ポッ♪*1 *2


ブログについてもう少し書くと、「全てはネタですから!」という態度って自衛策としては有りだとは思うけど、説得力というか洗脳力というか詭弁力を損なうデメリットがある。

 さすがcatfrogさん。そうなんですよね。前に某田アミさんとこに(先に書き込んだ他の人たち宛てに)書いた自分のコメントを思い出しました。以下、一部(他の方の名前とか)削って載せちゃいますね。

「洗脳」や「詭弁」といった逃げ道としての過剰かつキャッチーな表現の多用による表現のインフレ化は、オオカミ少年的な言葉の意味の希薄化と、真に危険な本来的意味の洗脳や詭弁を覆い隠す重大な副作用を持つことに留意しましょう。

 手斧は使いすぎるとすぐに刃が鈍くなるし、軍拡競争は避けたい。手斧自体より手斧を用いる体技を鍛えようぜ!

 補足しますけど、多くの興味を引こうとするとどんどん性と暴力の方向に先鋭化してきますよね。あるいは「泣けるホニャララ」とか。つまり暴力的で泣けるセックス、これ最強。あとは無数の変奏曲。そういう生身の体の感じがすごく求められてるというか。話それるけど、マーケティングとかそういうのに対して半ば絶望してるのもその辺です。(そういうの好きな人のことばかにしちゃってるみたいで愚民なさい♪ でも上の括りにあてはまる作品のことを一概に否定してる訳じゃないし、むしろ好きな作品もあるので)


読み手の立ち位置によってどっちとも取れるような、かつこちらが意図する内容の伝達がなされるような書き方ってのがあるんじゃないかと

 ホントそうですよね。と書きながら私は


もし二重の意味の表現を操るアクロバットを楽しみたいのなら、 「正しい知識」と「励まし」を同時に相手に伝えるような方向に努力をしよう。 少ない言葉だけでも相手を本当の意味で喜ばせ、励まし、力づけ、なぐさめる。 そんな言葉を生み出せるように知恵を使おう
 を勝手に念頭に置いているわけですけど。

 乙武さんの2ちゃんねるとの向き合い方も、昔読んですごく共感しました。

 で、以下ちょっとスタンス違うかもですが、


これらは釣りなんです、ネタなんです、という逃げ口上のさらにひとつ上のテクニックとして是非身につけたいと思って日々練習中
 というのは、ごく率直にアホっぽく言えば私の場合は、テクニックではなく赤心からシンプルに真情を伝えたいみたいな感覚があるので、テクニックとかレトリックの話にしてその霧の向こうに深く隠れてしまうのは違和感があるわけですよ。とわざわざ書くこと自体私が「一部の人」(松永さん命名語)からひどく嫌われる部分とはわかっているわけですが。
 ただ、そういうテクニックの問題として矮小化しないとあまりに重く受け止められてしまうという問題は存在するし、そういった問題意識からおちゃらけて書くのが結局は現状の空気ではベターな解ということも理解できます。だから非難の意図はありません。(……さあ、野暮天パワーにどんどん拍車がかかってきたよ!)


これをブログに置き換えると自分のブログでの積み重ね(もしくはブログ作者)と個別エントリの関係になる。

 おっしゃることわかるように思います。私の場合には、「くそまじめで融通が利かず空気読めない、デリカシーのないお節介おばさん(ときどきヒステリー)」みたいなキャラクター(どの表現も読者の方からそれぞれ直接間接に言われたことあります、あはは)を確立することで、発する言葉の内容をできるだけシンプルにそのまま受け取ってもらえるように場を整えてきたつもり。catfrogさんの場合はcatfrogさん的なキャラクターを練って来られたのだろうなと思います。私の場合には一言一言が(実際よりも)重く響いてしまいがちなキャラクターなのに対して、catfrogさんの場合には、フェイクや観測気球や過剰な暗喩などのユーモアに紛れさせて内容を軽く(楽しく)見せる傾向があるというような。また野暮なことを書いてしまった……(五エ門風に)。

 でもブログ時代にはエントリ単位でしか読まれないことも多いので、そのあたりが誤読というか意図を誤解されることもままあってそれが難しいところ。

 で、一度失ったアレはなかなか戻らないのもやっぱりおっしゃる通り(まあ私の場合はネット外であれこれ忙しかったのもあって)。

 えっと、どうやって話を締めくくればいいのかな……あ、思い出した、アレを失っちゃったんで更新自体がまれなのに、週一とかで言及なんて無理ですって(一度ちょっかい出してもらったときのネタを引っ張る抜群の粘着力!)

*1:堪忍袋が破裂した音

*2:堪忍袋とかいうのは意味不明にするための唐突な表現で他意はありません