「幸福の王子」のツバメ

 『幸福の王子』のレビューがらみでid:Darekaさんの[読書]『幸福の王子』&『ドリアン・グレイの肖像』について。という記事からトラックバックを頂きました。


幸福の王子』はまたしてもid:summercontrailさんとこからです。まったく異なる感想になると思われるので先に書いても大丈夫かなと。

 ツバメと葦の関係については私も既に [幸福の王子] 4で少し触れているので、もしまだご覧でなかったらよろしければ。

 もう少し先の筋まで織り込んで書くと、ツバメはたしかに軽薄で考えの浅い自分勝手な男性というキャラクターなんですよね。ただ、そういうツバメが、幸福の王子銅像によって次第にいわば「感化」されてゆく過程というのもこの物語のおもしろさかもしれません。少なくとも物語の終盤でのツバメのキャラクターなら、葦に対してもまた別の接し方をするのではないかと感じます。その意味ではなんというか、人は変わるのかもしれないという希望を抱かせますね。

 こうした視点はまたレビューの中で書く予定なので、カテゴリーとしては[幸福の王子]にしないでおこうかと思います。Darekaさん、とりあげてくださってありがとうございます。

 それから毎回の記事では明示していませんでしたが、『幸福の王子』はWebでは結城浩さんの翻訳で無料で読めるので興味のある方はどうぞ。幸福の王子