ひもの干物

 超弦理論という物理学上の壮大な理論がある。英語では super string theory。日本語でまたの名を超ひも理論という。


 超ひも理論


 テーマパーク4096、11月27日付けの【コラム 息切れ】を読んでいてこの理論を思い出した。購読していた科学雑誌で十数年前に知ったのだが、その後の動きはフォローしていない(松岡正剛の千夜千冊『エレガントな宇宙』ブライアン・グリーン【1】にある「M理論」は超ひも理論の発展型らしいが)。

 繰り返すが、超ひも理論。……どんな理論か。今探してみたが、掲載されていた号の雑誌を保存していなかったので記憶に従って私の理解の範囲内で書いてみる。*1

  • じつはこの宇宙は10次元だが、6次元(あるいは7次元)分は感知できないほど縮んでしまっている。
  • この宇宙のすべてはものすごく小さい「ひも」で構成されている。
  • 「ひも」は輪ゴムのようにある意味で閉じたものもあれば、糸のようにある意味で開いたものもある。
  • それぞれの「ひも」が、ものすごく細かく振動し、あるいは少し荒く振動している。


 ものすごく高い次元で、小さなひもたちがぶるぶると震え続けているだけの宇宙。“閉じて”いても、“開いて”いても、所詮ひも。


 ひもだからといってあまり自分を卑下したり、がたがた震え続けたりしなくてもいいのに、と思う。

 そんなに震えているなんて、ひょっとしてひもじいのだろうか。でもひもだから食事は異性に頼っているんだろうな。

 ひもは異性を何結びで結んで、いや結ばれているのだろう。……武富士の¥YENむすび?


 国立国会図書館のホールに刻んであるとおり、真理がわれらを自由にする。そして、ひもが我らを縛りつける。
 この記事などは、自由に空想の翼を広げているのか、あほな妄想に縛られているのか、さっぱりわからない。


 最後に建設的な提案をしたい。万物を構成しているのが「ひも」ではなく、「ひもの」だったらたいへん嬉しい。
 超ひもの理論。「超ひもの」だなんて腐ってそうだが、ところがどっこい。ひものはそもそも保存食なのだ。スーパー保存食。忍者の食べ物みたい。


 なんだか無意味に長くなった。まるで私の人生のようだ。

*1:説の内容は記憶に忠実に再現しているが、この記事はただのお笑いなので、正確な知識は力の統一理論 - Wikipedia、や質問集などをあたっていただきたい。