パンツを捨てるサル 読了

2時間ほどで読んだけど、これはいわゆる「奇書」。
普通の人は読まないほうがいいかと。
衝撃的な事実として挙げられている数々に目を奪われてしまうのは有害。

栗本慎一郎の主張をまとめると

  • 「ヒトはふつうよりも興奮しやすく、快感をより受け取りやすく、かつ変化に対応しやすくなっていく」(200頁)
  • 「 で、そのあとどうだというんだ?何も残りはしない。 これはシステムだ。認めざるをえない。だから、これに唯一、対抗するのに有効なのが、「愛」で何かを残すこと、つぎへのきずなを「愛」に求めることだった」(218頁)
  • 「新しい快感を、快い快感にするか、それとも集団的殺りくにするかは、まさしくヒト自身にかかっている」(225頁。りくの字が電話機で出ない)
  • 私、栗本慎一郎は女にもて、軽妙な笑いを演出する、しかもたいへんな天才なのだ。私をもっともっと尊敬しなさい。

ウイルスの話や脳内物質の話などはすべて上の主張の論拠にすぎないようです。


電話機での入力はやっぱ面倒だなー

しかし昭和63年の時点でこの内容とは、たしかに凡人ではありませんね、栗本さん。