物語消滅論
『物語消滅論―キャラクター化する「私」、イデオロギー化する「物語」』のレビュー。
「要旨」をさらに抜粋します。
80年代後半にイデオロギーによる社会設計が有効性を失い、複雑化する世界を見通すことが出来なくなった時、人々は説明の原理を「物語」の因果律に求めた。それは善と悪、敵対者、援助者など単純化された要素により成り立つ因果律である。
全文も短いのでぜひ上記リンク先を見てみて。
へーと思った。大塚英志ってそういうのも書くのか。
タイトルは「物語消滅論」だけど、要旨を読む限り、物語に依存していく世界といった感じ。それはそれで納得できる。(依存していくことに賛成という意味でなく、依存していっているという見方に)
さかのぼってそもそもポストモダンとは何か、と学ぶ前に、ポストモダンが乗り越えたはずの地点まで戻るつもり。
まあその前に個人的に色々課題は多い。
書き始めてもやっぱり書けない
ことが多い。記事も個別の応答も。
いったんラフに書いてみて、「この部分は丁寧に書いた方がいいな」と長くなる。すると本筋が見えにくくなるし、あの点にもこの点にも配慮していますよとあえて示す姿が煩わしいので、大きく削る。するとなんだか無礼で単純な文になる。だめだ。
といったことを何度か繰り返しているうちに、投げ出す。そもそもそんなことで考え続けるのがおかしく思えてくる。さまざまな視点が視野に入るから、それらを考慮に入れざるを得なくなるんだよー。でもパラレルに考慮に入れてるということをシリアルに表現するのがむずいんだよー。
で、ボツ。返事すらしないで終わる。こりゃだめだ。さりげない気づかいが現れることすら相手への負担になるのではないか、と心配しすぎてかえって無礼。何手も先読みしすぎ。
ってことで、出来が悪くてものっけることにします。できるだけ。方向性としては。鋭意検討。
本と人
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(11月3日にISBNを追記しました)
小学校のときの知り合いと遭遇。あれっと思っているうちにそのまますれ違う。なんか複雑な気分。